安心・安全なポイントサイトと危険で悪質な詐欺サイトの見分け方


通販などのお買い物をする際に、サイト内に掲載されている広告を経由することで、独自のポイントがもらえるポイントサイト。

お買い物以外にも、クレジットカードの発行や各種サービスの利用、アンケートやゲーム、友達紹介など、様々なポイント獲得アイテムが揃っていています。

手軽なお小遣い稼ぎや副業として、登録してみたい、あるいは新たに登録するサイトを探したい、そんなことを考えている方も多いかと思います。

しかし、

・ポイントサイトって何だか怪しげ。
・危なくないの?
・どのくらい稼げるの?
・ポイントサイトの友達紹介って、悪質マルチ商法(ネズミ講)じゃないの?

 

そんな心配を抱いてる方もいるのではないでしょうか。

そんな方のために、今回は、あらためてポイントサイトの仕組みと安全で安心なサイトの見極め方をお話したいと思います。

ポイントサイトとは?

ポイントサイトの概要をかいつまんで説明すると、企業が広告費を支払って、ポイントサイトに広告を掲載し、利用者がその広告を見て商品やサービスを購入することで、サイトが得ている広告収入の一部が私たち利用者に還元される、というシステムです。

一例を挙げると、普段、私が利用している「楽天市場」で買い物をしたいと思った際、まず登録しているポイントサイトを開いて、そこに掲載されている「楽天市場」の広告から楽天市場のサイトに飛んで、いつものようにお買い物をします。すると、数日から数ヶ月後にポイントサイトに所定の還元ポイントが付与されます。

具体的に図で説明すると、下はポイントサイトのハピタスに掲載されている「楽天市場」広告です。この広告の右端の黄色のバナー「ポイントを貯める」から楽天市場の公式サイトに飛ぶだけで所定の行程は完了です。手間は時間にして30秒ほどです。



ポイントサイトを利用しない場合、クレカで買い物の支払いをしたとして、

ポイントは、
楽天ポイント+クレカジットカードのポイントの2種類になります。

一方、ポイントサイトを経由した場合は、
楽天ポイント+クレカジットカードのポイント+ポイントサイトのポイント

以上の3点のポイントが付与されるのです。

つまり、ポイントサイトを経由してお買い物をすると、クレジットカードやお買い物した通販サイトのポイント以外に、ポイントサイト独自のポイントを獲得できるのです。

また、お買い物の他にも、クレジットカード発行や、金融商品の口座開設、旅行、美容、通信契約、引っ越しなどの各種サービスの利用をはじめ、モニターやアンケート、ゲームコンテンツなど、ポイントサイトでは様々な方法でポイントを獲得できる仕組みになっています。

ポイントサイトって危なくないの?

現在、巷には数多くのポイントサイトが存在しています。

倫理や法律を遵守して、健全な運営を行っているサイトがほとんどなのですが、中には、悪質サイトも存在するようです。

悪質・詐欺サイトの被害の具体例

・掲載された広告アプリを登録すると現金がプレゼントされるいう謳い文句で、ダウンロードを続けると、賞金どころか有料サイトに誘導されて課金されてしまった。

・換金するために必要なポイントの額がとてつものなく高く設定されていて、全然換金が出来ない。

・個人情報を登録した翌日から、サイトと無関係な迷惑メールが多数送られてくるようになった。

・全然ポイントが貯まらないから辞めようと思ったのに、退会に応じてもらえない。

これら全て、悪質、違法性の高いサイトの話です。

健全な運営を行っているポイントサイトでは、サイトの利用時にかかるのは、せいぜい、スマホなどの通常の通信料くらいで、登録や年会費などは全て無料です。逆に費用や課金を要求されるのは、悪質性の高いサイトと言って間違いありません。

また、健全なサイトでは、換金に必要な最低ポイントも、300P(300円)~500Pくらいに設定されているところがほとんどで、換金できないなんて事態にはなりません。

もちろん、辞めたいときにすぐに辞められますし、変なメールが送られてくることもありません。

私はポイントサイトに複数登録して数年になりますが、もちろん、上記にあるような迷惑行為を受けたことは一切ありません。

それでも、初めてポイントサイトを利用する場合は、どのサイトを選べばよいのか、迷ってしまう方もいるかも知れません。

そんな方にも、健全なサイトであるかどうかを、登録前に見極めるポイントがあります。

健全なサイトと悪質サイトの事前の見極めポイント

ポイントサイトの善し悪しを判断するためには、二つの方法があります。

プライバシーマークの取得

プライバシーマークとは、個人情報に関する管理を適切に行っているかどうかを見極める公益財団の認定制度で、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が行う情報管理審査に合格した事業者に送られる登録証です。事前に個人情報の管理が的確かどうかの現場での審査が現場で行われ、認定後も更新審査があるため、情報管理には責任を持っている会社の証明と言っても良いでしょう。

私も以前勤めていた会社でこの資格の取得に関与したことがありますが、情報データーや書類の管理方法はもちろん、オフィスの構造的なセキュリティーの強化など、様々な厳しい条件が設定されており、準備対応が非常に大変だった記憶があります。

二年ごとの更新で、費用も掛かり、万が一、情報漏洩などが発生した場合は、資格剥奪処分になることもあり、この資格を取得しているか否かは、その会社が個人情報の管理にどのくらい重きをおいているかの指標になると思われます。

日本インターネットポイント協議会(JIPC)加盟企業

健全なポイントサイトであるか否かを見極める最も確実な方法は、日本インターネットポイント協議会(JIPC)に加盟している企業であるかという点をチェックすることです

JIPCは、日本国内にあるポイントサイトを運営する企業等が2007年に立ち上げた非営利の団体組織です。インターネットポイントサービスの健全な発展を推進するとともに、利用者の利益の保護やサービスの向上を目的として創設されました。ガイドラインには利用者の個人情報の保護や、ポイント交換基準の明確化などが記されており、誠実な事業運営を約束しています。

共通の方針としては、

・誠心誠意、サービスの運営を行う。
・ユーザーの利益を損なうことのないようにする。
・ユーザーのポイント交換はいつでも受け付ける。
・サービスの終了やポイントの価値を変更する際には、最低1ヶ月前の連絡を約束する
・これらを遵守しないポイントサービスの会社の加盟を認めない。

以上のような事柄が明記されています。

参加条件は、

・原則、参加企業からの推薦が必要、(参加企業を知らない場合は、事務局推薦も可能)
・参加希望企業は、事前に事務局がヒアリングを行う。
・ヒアリング内容を3ヶ月に1回実施居て理事会で報告する。さらに報告内容を検討し、非認証が一社もない場合のみ、参加が可能。

と、どこかの国際団体並みの厳しい入会条件が揃っています。

現在、国内にある大手のポイントサイト事業に携わっている企業の多くがこの協会に加盟しており、信頼性を見
極める一つの大きな目安と見て良いでしょう。入会を検討しているポイントサイトが加盟企業かどうかは、JIPCのサイトに明記されているので、チェックしてみてください。ただし、未加盟でも健全なサイトも存在します。

ちなみに、2019年6月からの新体制は、

会長    宇佐美進典(株式会社VOYAGE GROUP)→ECナビ

副会長  岩本純一 (株式会社DNPソーシャルリンク)→エルネ
理事   粟冠 徳幸(ジー・プラン株式会社)→Gポイント
       畑野 仁一(株式会社ネットマイル)→ネットマイル
       古谷  和幸(株式会社VOYAGE MARKETING)→ECナビ
       鈴木 良 (株式会社オズビジョン)→ハピタス
       鈴木 浩之 (株式会社オープンスマイル)→ワウラ

監査役  森 輝幸 (GMOメディア株式会社)→ポイントタウン

このような名だたるポイントサイトの代表が担っています。

ポイントサイトの友達紹介はネズミ講?マルチ商法?

それでも、「ポイントサイト」というと、なんかマルチっぽい、怪しい、などマイナスのイメージを持っている方もまだまだ多いかと思います。これらのブラック・グレー商法とポイントサイトの友達紹介はどこが違っているのでしょうか?

ネズミ講・マルチ商法とは?

ネズミ講とは、製品が存在しない金融配当を目的とした連鎖配当組織で、勧誘された人の利益の一部が先に登録した人に分配されます。具体的には「儲かる話がありますよ~」などと、第三者を勧誘して高額の入会費などを請求します。この時、手に入れた入会費は、紹介した本人と上のメンバーで分配されます。つまり、下の会員の利益を上が吸い上げる仕組みになっています。これにより、下の会員は新たな会員を獲得していかなければ、利益を上げることは出来ず、結果的に配当だけを吸い上げられて損をしてしまいます。もちろん、これは違法な商売です。

一方、マルチ商法は、違法ではありませんが、勧誘して商品を売ることで、勧誘された人の支払った代金の一部が紹介料としてもらえるしくみになっています。代金には、事前に紹介者のマージンが含まれているので商品は割高のことが多いし、しかも付き合いでほしくもない商品を購入させられたりもします。

ポイントサイトの友達紹介の仕組み

これらに対して、ポイントサイトは、そのそもの仕組みが異なっています。

上でも話したように、ポイントサイトでは企業から得た広告費がユーザーに還元されるシステムを取っています。そのため、マルチ商法のように会員を募るために無理矢理なにかを売りつけたりすることは一切ありません。登録や年会費などの費用も一切無料で、いつものネットでの買い物をポイントサイトを経由するだけでポイントを得られるシステムになっています

また、ポイントサイトでは、友達紹介制度というものがあり、ユーザーが新たに紹介制度を利用してメールやブログ、SNSを通じて新規会員を募集し、制度を利用して第三者がサイトに登録をすると、その新規登録者がサイトで得たポイント額に応じて、紹介ボーナスが紹介したユーザーに支払われます。これは一見すると、マルチ商法の一種のように捉えられることもありますが、ポイントサイトの友達紹介で生じる報酬の全ては、ポイントサイトの広告費から出ており、マルチ商法のように、紹介された人の代金を横取りするようなシステムにはなっていません。

あくまで普段自分が使っているネットショップやサービスを、上で説明したように、普段通りに広告を経由して利用するだけで良いのです。

このように、ネズミ講・マルチ商法とポイントサイトでは、報酬の発生元や仕組み自体が全く異なっているのです。

安全・安全で危険性のないポイントサイトの見分け方 まとめ

・健全な運営を行っているポイントサイトは、年会費や登録料は全て無料。
・プライバシーマークの取得、日本インターネットポイント協議会(JIPC)加盟企業かどうかが、安全なサイトであるかの1つの目安と言って良い。
・ポイントサイトでの友達紹介の報酬の全ては、マルチ商法やネズミ講と違って、ポイントサイト側から支払われ、獲得したポイントが他の誰かに横流しされることは決してない。

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